概要

弊社は、ライフサイエンス分野における受託サービスのパイオニアとして、ペプチド合成ペプチドライブラリー調製、ペプチドアレイ作製、その他ペプチドに関連する様々な要望にお応えする受託サービスを行っています。弊社ではこのサービスを迅速化するために、PepPower™ペプチド合成プラットフォームを開発しました。これにより、ペプチド合成成功率>95%(業界平均≧75%)を達成し、合成困難な長鎖のペプチド合成についても高い収率で生産し提供することが可能になりました。

PepPower™プラットフォームは、固相法(SPPS)と液相法(LPPS)それぞれの全自動ペプチド合成装置、マイクロウェーブを応用した技術、さらに弊社独自のライゲーション技術が集約されています。

SPPSとLPPSとの複合技術

— 固相・液相ペプチド合成

固相法と液相法はペプチド合成において主体となる方法です。

  • LPPSは、合成困難なペプチドも含めた大規模合成や収束的ペプチド合成において、一般的に使用されている伝統的な液体中での合成法です。
  • SPPSは、広範に使用されているペプチド合成法です。液体中で拡散された状態での合成とは異なり、樹脂などを支持体として使用することで合成効率を大幅に改善できます。SPPSには2つの優れた特長があります。第1は、支持体の樹脂によりC-末端アミノ酸の副反応を防止することができます。第2は、合成されたペプチドの分離が容易なことです。さらに、SPPSではハイスループットでのペプチド合成が可能です。

SPPSとLPPSを組み合わせたPepPower™では、お客様のプロジェクト目的に適した特長を有する合成法を選択できるため、各方法の利点を最大限に活用することができます。

LPPS と SPPS の組み合わせの機能は何ですか? 疎水性ペプチド

最新のマイクロウェーブ技術

— 効率的かつ高収率のペプチド合成

弊社のPepPower™プラットフォームはマイクロウェーブを使用した革新的技術を基盤としており、ペプチド収率を大幅に改善し、さらにカップリング+脱保護の反応サイクルにかかる時間を削減することにより合成効率を改善しています。マイクロウェーブのエネルギーが、伸長するペプチド鎖のフォールディングと凝集形成を防ぐと共に、化学結合反応を促進します。すなわち、マイクロウェーブによりアミノ酸が順次効率的に結合されるため、長鎖ペプチドの合成だけでなく、ペプチドの糖鎖修飾や他の修飾も可能にします。マイクロウェーブ技術により、蛍光修飾ペプチドも比較的容易に合成することができます。加えて、マイクロウェーブ技術は、ペプチド合成にかかる時間短縮にも貢献します。

Microwave Technology

ライゲーション技術

— 長鎖ペプチド合成(最大200アミノ酸)

PepPower™ は独自のライゲーション技術、すなわちペプチドを2段階でライゲーションする独自技術により、超長鎖ペプチドを高収率で産生することができます。

弊社では、4~50個のアミノ酸からなるペプチドは日常的に合成しており、最長で200アミノ酸の長鎖ペプチドも合成することが可能です。

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