概要

蛍光タグまたはプローブは、多くのイメージングおよび診断アプリケーションで使用されています。蛍光ペプチドのアプリケーションはin vivoバイオメディカルイメージング研究、局在研究、ペプチド-タンパク質相互作用、酵素活性アッセイ、または新規疾患モデル開発など多岐にわたります。蛍光色素標識ペプチドは、蛍光顕微鏡またはその他の蛍光イメージング技術で検出/可視化されます。蛍光色素はN末端またはC末端に共有結合が可能ですが、N末端への修飾が推奨されています。また、ビオチン化アミノ酸を使用して間接的に標識することも可能です。FRETペアは、アクセプターとクエンチャーで構成され、内側あるいは外側に付けることができます。配列が長い場合、FRETペアは内側へ付けることが推奨されます。

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ペプチドの蛍光修飾

ジェンスクリプトではペプチド用に数多くの蛍光タグを提供しており、さらに継続してレパートリーを拡充しています。以下のリストは弊社の蛍光修飾の一部になります。

名称 励起波長(nm) 蛍光波長(nm) 蛍光色 Application Fields
7-Methoxycoumarin-4-acetic acid
328
393
In vitroイメージング
細胞内局在
共焦点顕微鏡
フローサイトメトリー
FITC-Ahx
494
521
FAM
495
520
Cy3
555
570
5-Carboxytetramethylrhodamine (TMR)
542
568
オレンジ
Cy5
646
662
Cy5.5
673
707
近赤外
In vitroイメージング
細胞内局在
In vitro光学イメージング
血管造影
Cy7
750
773
近赤外

FRETペア

蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)は、2つの蛍光色素の間でのエネルギー移動を特徴とするメカニズムです。FRET効率はドナーおよびアクセプター分子間の距離に基づくため、この手法は一般的に酵素反応効率、タンパク質間相互作用、またはその他分子力学の研究に使用されます(図1)。

FRET mechanism

図1. プロテアーゼ研究におけるFRETのメカニズム。インタクトなままのペプチドは、アクセプター分子がドナー分子を消光し、蛍光は検出されない。配列がプロテアーゼ活性によって切断されると、アプセプターはドナーを消光できず、蛍光シグナルが検出される。

以下は最も一般的に使用されるFRETペアです:

ドナー アクセプター
名称
励起波長(nm)
蛍光波長(nm)
名称
励起波長(nm)
蛍光波長(nm)
Cy2
490
510
Cy3
555
570
FITC
494
521
TRITC
557
576
FAM
495
520
Cy3
555
570
FAM
495
520
Texas Red
589
615
FAM
495
520
Cy5
646
662
Cy3
555
570
Cy5
646
662
EDANS
335
493
DABCYL
453
-
Glu(EDANS)-NH2
335
493
DABCYL
453
-
MCA
328
393
DNP
348
-
Abz
330
420
DNP
348
-
Abz
330
420
Tyr (3-NO2)
360
-

リソース

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