わずか9〜17分で転写完了
高い転写効率
eBlot™L1は、GenScriptが開発した高効率のウェット式タンパク質転写装置です。 従来のウェット式転写法の安定性と効率性だけではなく、セミドライ式転写法の迅速性と利便性も同時に備えています。この装置を使うことにより低分子、中分子および高分子のタンパク質はわずか17分以内に転写されます。
従来のウェット式トランスファーは、バッファーやろ紙をはじめとした消耗品の準備に非常に多くの時間がかかり、また、そのトランスファーにかかる時間は1時間からオーバーナイトまで、その時の転写するものによって大きく異なります。また、この時間の決定には多くの経験が必要となる場合があります。 eBlot™L1タンパク質転写装置を使用することで、たった17分以内に転写が完了し、また、その転写効率も非常に高いものとなっています。
eBlot™ は、ミニゲル最大 2つまでを同時に迅速かつ効率よくトランスファー可能です。2分以内にセットアップすることができ、ドライスポンジを用いた簡単な組み立てにより、従来のウェット法の煩雑さを解消します。
プロトコルはカスタマイズ可能で、自身の研究に最適なプロトコルを作成することができます。 また、400 kDaまでのトランスファーが可能な通常プロトコルから、より小さい100 kDa以下のトランスファーに最適なプロトコルまで既に用意されています。
各種方法でトランスファーした場合のブロッティング効率の比較 従来より使用されているウェット法、iBlot、Trans-Blot、およびGenScriptのeBlot™L1を使用して、3つの異なるタンパク質をPVDFメンブレンに転写しました。ロードされたタンパク質の量は、EGFRで1.25 µg〜20 µg、Taqで7.8 ng〜125 ng、GAPDHで0.6 µg〜10 µgの範囲でした。 3つのタンパク質すべてについて、eBlot™L1は他のシステムと比較して優れたトランスファー効率を示しています。また、転写効率が高いため、例えばTaqでは7.8 ng(レーン5)、EGFRでは20 µg(レーン1)のように、転写されたタンパク質の量の違いをを明確に判別することができます。