HEK293/ACE2細胞と、新型コロナウイルススパイクタンパク質（RBD、Hisタグ。GenScript, Cat. No. : Z03479）を段階希釈してインキュベーション。THE™ Hisタグマウスモノクローナル抗体[iFluor 488]（GenScriptカタログ番号 A01800）で細胞を染色し、フローサイトメーターで解析した。フローサイトメトリー解析で、HEK293細胞上のACE2と結合するスパイクタンパク質RBDのEC50は1.071 ug/mlであることが示された。
新型コロナウイルス（SARS-CoV-2、旧名称2019-nCoV）のスパイクタンパク質は、S1ドメインおよびS2ドメインで構成されています。S1ドメインは受容体結合ドメイン（RBD）を含み、標的細胞上の受容体であるアンジオテンシン変換酵素2（ACE2）と特異的に結合します。コロナウイルスの細胞への侵入は、細胞受容体に結合するスパイク（S）タンパク質および細胞のプロテアーゼによるプライミングに依存しています。アンジオテンシン変換酵素（ACE2）は、新型コロナウイルスのSタンパク質と結合する細胞表面受容体として働き、細胞内へのコロナウイルスの侵入を促進することが研究により確認されています。 GenScriptは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）研究を支援・加速するための、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質またはヒトACE2（hACE2）を高発現する、シングルクローン由来安定発現細胞株を開発しました。
検証済みの発現
シングルクローン
性能保証
厳密な品質管理基準
HEK293/ACE2細胞と、新型コロナウイルススパイクタンパク質（RBD、Hisタグ。GenScript, Cat. No. : Z03479）を段階希釈してインキュベーション。THE™ Hisタグマウスモノクローナル抗体[iFluor 488]（GenScriptカタログ番号 A01800）で細胞を染色し、フローサイトメーターで解析した。フローサイトメトリー解析で、HEK293細胞上のACE2と結合するスパイクタンパク質RBDのEC50は1.071 ug/mlであることが示された。
図2：HEK293/ACE2安定発現細胞株を用いた、新型コロナウイルススパイクタンパク質RBDの中和アッセイ
HEK293/ACE2安定発現細胞株（カタログ番号M00770）でのACE2発現をネガティブコントロールと比較したフローサイトメトリー解析ヒストグラム。HEK293/ACE2細胞を、100 ul PBSの3×105細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種し、10 µg/mlのS-RBD-His（GenScript, Cat. No. : Z03479）と氷上で1時間インキュベート、もしくは未処理のままとした。両方のグループをPBSで洗浄し、1:200で希釈した抗His抗体（GenScript, Cat. No. : A01800）と氷上で1時間インキュベートした。PBSで洗浄し、フローサイトメーターで解析した。
