eGFP mRNAはクラゲAequorea victoria由来のオープン リーディング フレーム配列を持つ強化された緑色蛍光タンパク質を発現します。EGFP mRNAはmRNA療法および送達システムの開発プロジェクトにおいて一般的に使用される蛍光レポーター配列です。発現されたタンパク質の Ex/Em 波長は 488nm および 507nm です。
このmRNAは、翻訳を促進せるためにCap1構造を付加しており、また成熟mRNAを模倣するために100AのPoly (A) テールを付加して設計されています。免疫原性と毒性を軽減させる目的で、N1-メチルシュードウリジンまたは5-メトキシウリジンで100%、置換しています。
細胞での発現結果
実験方法の概要:メーカーの指示に従って、96 ウェル プレートの 1 ウェルの細胞に対して 0.5 μL のlopofectamine 2000 (または同等品) を使用して、0.2 μg の mRNA をトランスフェクトさせた。トランスフェクション後、16から24時間後にプレートリーダー、フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡や共焦点顕微鏡を使用して結果を確認した。装置の設定には、励起波長485 nm、蛍光波長535 nmを使用。
A. A549細胞におけるeGFP mRNAの発現。lipofectamine 2000によるトランスフェクション後のA549細胞の共焦点顕微鏡での観察の結果 eGFP mRNAの効率的な発現が、確認された。緑:eGFPタンパク質、青:核 B. LC-MSによるeGFP mRNAのキャッピング効率評価。Cap付きeGFP mRNA断片のM/Zは8473、未CapのmRNA断片のM/Zは8116であった。Capフラグメント率は99.5%であった。
A549細胞におけるeGFP mRNAの発現。lipofectamineによるmRNAトランスフェクション24時間後のeGFP発現を、プレートリーダーで測定した。N1-メチルシュードウリジン修飾EGFP mRNAをコントロールとして使用した。