ウサギモノクローナル抗体作製サービス

業界トップクラスの短納期で高い特異性と親和性を兼ねそろえたモノクローナル抗体作製する、
最新のウサギモノクローナル抗体開発プラットフォーム

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概要

ジェンスクリプトのカスタムウサギモノクローナル抗体作製サービスは、高い品質、特異性および感度を兼ねそろえたモノクローナル抗体を多様なターゲット・抗原に対して提供しています。モノクローナル抗体開発にウサギを宿主として使用することで、本サービスは従来のマウスモノクローナル抗体開発に比べ、いくつもの利点があります。

カスタムモノクローナル抗体作製のグローバルリーダーとして、ジェンスクリプトのMonoRab™ B細胞クローニング技術は、特定の研究や実験用途 (アプリケーション) に最適な抗体の同定を、最大限に成功させるための、高品質なウサギモノクローナル抗体クローンを数多く生産できます。当社のウサギB細胞の単離およびクロ―ニング工程における先進的で独自の、ウサギモノクローナル抗体探索技術は、ウサギが本来持つ能力を利用し、低分子、抗体医薬品、およびマウスでは免疫原性のない抗原などの多様で難易度の高いターゲットに対しても高特異性、高親和性の抗体の作製を成功に導きます。

さらに、Beacon® シングルB細胞スクリーニングプラットフォームは、シングルセルレベルでB細胞のレパトワを解析することができ、従来のバルクシークエンシングアプローチでは見逃されていたかもしれない希少なB細胞の同定を可能にします。

ハイライト

業界トップクラスの短い作業期間

最短13週間の作業期間で、精製済みの特異的抗体を作製
BeaconシングルB細胞プラットフォームでは、クローンスクリーニングが1日で完了し、>500の陽性ヒットを単離可能

高い多様性を持つ抗体の獲得

フレキシブルなスクリーニングオプション
高い親和性と特異性のある抗体取得
難易度の高いプロジェクトにおける高い成功率

最先端の技術と施設

Phoenix™：短期間ウサギ免疫
MonoRab™ B細胞クローニングとBeacon® シングルB細胞スクリーニング
AAALACおよびOLAW認証動物施設

抗体サービス

サービス詳細

カスタムウサギモノクローナル抗体作製パッケージ 1

標準ウサギモノクローナル抗体作製パッケージ 2

カスタムウサギモノクローナル抗体作製パッケージ

Customized Rabbit mAb Development Package

カスタムウサギモノクローナル抗体作製パッケージ		TAT	Deliverables
フェーズI （オプション）免疫用抗原調製	お客様よりタンパク質／ペプチド抗原のご提供ジェンスクリプトによるタンパク質／ペプチド抗原の合成および標識その他の種類の抗原*	お客様でご用意いただく場合：抗原到着後1週間～ (輸送期間は含まれていません) ジェンスクリプトで作製する場合：2週間～	プロジェクト完了時に残余抗原（ペプチドまたはタンパク質）を納品
フェーズII 動物への免疫	免疫オプション：オプション1：従来法免疫プロトコルオプション2：Phoenix™短期間免疫プロトコル	従来法：6週間～ Phoenix™：4週間～	免疫中間評価用精製済みポリクローナル抗体 (少量) 納品 (従来法のみ) 免疫レポート (Phoenixはレポートのみ)
フェーズIII B細胞クローニング	オプション1：MonoRab™ B細胞クローニングプラットフォーム 1ラウンドのB細胞クローニング B細胞培養上清の納品	3～5週間	免疫抗原陽性評価レポとおよび培養上清1 ml /クローン、最大20クローン分 (保証無し)
フェーズIII B細胞クローニング	オプション2：Beacon^®シングルB細胞スクリーニングプラットフォーム Beacon^®による1ラウンドのシングルB細胞スクリーニング (レポート納品のみ)	2週間～	500個の免疫抗原陽性B細胞評価レポート (保証無し)
フェーズIV 抗体シークエンシング＆リコンビナント抗体生産	抗体シークエンシング小スケールのリコンビナント抗体発現および精製	5週間～	抗体シークエンシングレポートおよび精製抗体
標準作業期間 *	MonoRab™ B細胞クローニングプラットフォーム：13週間から Beacon^®シングルB細胞ソーティングプラットフォーム：12週間から

*免疫用抗原の種類：タンパク質、ペプチド、低分子化合物、DNA、mRNA、ウイルス様粒子 (VLP) 、細胞株など
*輸送期間及びお客様による中間評価期間は含まれていません

標準ウサギモノクローナル抗体作製パッケージ (国内未対応)

9~11 wks (conventional immunization protocol) or ~7 weeks (PhoenixTM fast immunization protocol)

標準ウサギモノクローナル抗体パッケージ		作業期間	Deliverables
フェーズI （オプション）免疫用抗原調製*	タンパク質：お客様からご提供／ジェンスクリプトでの調製ペプチド：ジェンスクリプトによる合成のみ（無料）	お客様でご用意いただく場合：抗原到着後1週間～ (輸送期間は含まれていません) ジェンスクリプトでのペプチド合成：1～2週間	プロジェクト完了時に残りの抗原（約2 mgのペプチド）を納品
フェーズII 動物への免疫およびB細胞クローニング	免疫オプション： a) 従来法免疫プロトコル b) Phoenix™短期間免疫プロトコル 1ラウンドのB細胞クローニング必要に応じてカウンタースクリーニングどちらのオプションの場合でも、免疫後の中韓評価用サンプルは納品されません。	従来法：9週間～ Phoenix™：～7週間	ELISA (+) 上清1 ml/クローン、20クローン分試験成績書 (CoA) レポート
フェーズIII 抗体シークエンシング & リコンビナント抗体生産	抗体シークエンシング小スケールのリコンビナント抗体発現および精製	3~4週間	3クローン分の抗体シークエンシングレポート 3 クローン分の精製抗体（0.1 mg/クローン）、ELISA > 1:64,000
標準作業期間*		11週間～

*:
a) 免疫用抗原の種類：タンパク質またはペプチド
b) お客様からタンパク抗原を提供いただく際の条件：純度 ≥ 75%；量：≥ 5 mg、濃度 ≥ 0.4 mg/ml；相同性≤ 95%；分子量>10KD；バッファー中に有機溶媒を含まない；His/Flagタグタンパク質
* 輸送期間は含まれていません

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事例集

MonoRab™ B細胞クローニングプラットフォーム

免疫組織化学染色 (IHC) アプリケーション

ゴール： Claudin 18.2に特異的で、Claudin 18.1は認識しないウサギモノクローナル抗体の作製

免疫抗原：DNA＋タンパク質

結果：47個のClaudin 18.2陽性およびClaudin 18.1陰性クローンの作製に成功；これらのうち、8クローンが免疫蛍光染色 (IF) および免疫組織化学染色 (IHC) アッセイで良好に機能した。

スクリーニング方法	ELISA (間接法)	Cell-Based ELISA	Cell-Based IHC	FACS	FACS
クローンID	Claudin 18.2タンパク質	Vero-Claudin18.2		Vero-Claudin 18.2	CHO-K1-Claudin 18.1
クローン1	2.631	1.39	0.67	+	-
クローン2	2.537	1.304	0.657	+	-
クローン3	2.651	1.523	1.023	+	-
クローン4	2.588	1.529	1.18	+	-
クローン5	2.564	1.585	1.207	+	-
クローン6	2.498	0.575	0.575	+	-
クローン7	2.305	0.503	0.763	+	-
クローン8	2.475	1.437	1.082	+	-

クローン8のIF染色像

Vero-18.2サンプルでは、クローン8の上清および精製抗体の両方で蛍光染色が確認できた。

クローン8のIHC染色像

胃がん組織のパラフィン包埋組織切片で、膜の染色が確認できた。

FACS アプリケーション

ゴール：7回膜貫通タンパク質に対する特異的なウサギモノクローナル抗体を作製

免疫抗原：DNA＋細胞株

結果：SARS-Cov-2 Sタンパク質に特異的かつなRBD過剰発現細胞株において良好な特異性を示す88個のウサギ抗体クローンの取得に成功。
抗イディオタイプ抗体アプリケーション

事例1

MMAEに特異的でMMAFを認識しないウサギモノクローナル抗体の作製

免疫抗原：MMAE-KLH（MMAE標識KLHタンパク質）

カウンタースクリーニング： MMAF

結果： 17個のMMAE陽性クローンが取得でき、1お客様による評価に合格したクローンを15クローン作製に成功

事例2

ゴール：PEGに特異的なウサギモノクローナル抗体の作製

免疫抗原：PEG

課題：PEGの免疫原性は低く、動物での免疫では抗体作製が困難

結果：7個のPEG陽性クローンの作製に成功

PEG: （ポリエチレングリコール）は、(CH2-CH2O) の繰り返しユニットで構成される、低毒性、疎水性、半結晶ポリエーテルである。その優れた生体適合性から、PEGはドラッグデリバリーシステムで広く使用される材料である。
ウェスタンブロットアプリケーション

ゴール：リン酸化ペプチドに陽性で非リン酸化ペプチドには陰性のウサギモノクローナル抗体を作製

免疫抗原：リン酸化ペプチド

課題：免疫するウェスタンブロットアプリケーション用のペプチドとカウンタースクリーニング用ペプチドの高い一貫性。

結果：リン酸化ペプチドに特異的な76個のウサギ抗体を取得することができ、ウェスタンブロットで使用可能な3クローンの抗体を取得することができた。
ELISAアプリケーション

ゴール：新型コロナウイルスNタンパク質に特異的なウサギモノクローナル抗体を作製し、ELISAキット開発用のペアリング抗体を発見する。

免疫抗原：SARS-Cov-2 Nタンパク質

結果：ELISAキット開発用に良好な感度を持つ2対のペア抗体の開発に成功。