mAb/エピトープペアの特定
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エピトープビニングは抗体特性を評価する方法の1つで、抗原の同じエピトープに対して競合反応を示すモノクローナル抗体を特定することができます。同じエピトープに結合する抗体群を “bin” 内に入れてグループ化します。異なる “bin” にグループ分けされた抗体群は、他のグループから独立した存在として別の “bin” にまとめられます(図1)。各抗体の特性評価は、様々な実験状況において、特異性や感度がより優れた抗体のペアを識別するために使用されます。
図1. (A)抗体が結合するエピトープが抗原に複数存在。(B)同じエピトープに結合する2種類のmAbは単一 “bin” として分類。(C)同じ抗原の異なるエピトープに結合する2種類のmAbは別の “bin” に分類。
モノクローナル抗体を独立した “bin” に分類することにより、基礎研究や治療薬の開発において以下の複数の利点が得られます。
弊社では、お客様から提供頂いた精製mAbについてエピトープビニング試験を実施し、そのmAbが属するエピトープ “bin” に関する情報を提供させて頂きます。レポートの具体例を表1に示します。表の上段は全てのビオチン化mAbが表示され、競合抗体を左欄に記載しています。被験mAbと競合mAbとの競合反応を直接ELISA法により評価し、結果は数値として表にまとめられています。重要なことは、結合したビオチン化抗体量が数値に反映されるため、低値の結果は被験mAbが競合mAbと拮抗反応していることを意味しており、この両mAbは、いずれも同じ “bin” に分類される抗体であるということを示しています。
表1. エピトープビニング試験レポート:競合mAb存在下で特異的エピトープに結合する被験mAbの割合(%)を示しています。表では、mAb I、mAb II、mAb IIIが同じ “bin” に分類され、mAb IVは独立抗体であることを示しています。
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