ホーム » グルタミン合成酵素遺伝子を用いたタンパク質発現

グルタミン合成酵素遺伝子を用いたタンパク質発現系は、リコンビナント抗体やタンパク質の産生に広く使用されています。この発現系は、グルタミン酸とアンモニウムイオンからグルタミンを合成するグルタミン合成酵素の発現に依存しています。多くの哺乳動物細胞は自身でグルタミンを産生することができないため、グルタミン合成酵素遺伝子をコードするベクターでトランスフェクションすることにより生存を維持します。グルタミンを産生する細胞は、グルタミン合成酵素阻害剤のメチオニンスルホキシミン（MSX）でグルタミン合成を抑制することで、ベクターによるグルタミン合成酵素発現で生存が維持されるターゲットタンパク質を高産生する細胞がセレクションされます。この技術に関する詳細はこちらをご覧ください。

弊社のグルタミン合成酵素遺伝子を用いたタンパク質発現系に使用している独自のベクターには、リコンビナント抗体遺伝子の発現を増強する強力なプロモータと、グルタミン合成酵素遺伝子を適度に発現させるプロモータが組込まれています。グルタミン合成酵素遺伝子の発現を調整することで、タンパク質産生量が高い細胞株を迅速に作製することが可能になります。この技術を用いたケーススタディーはこちらをご覧ください。弊社のこの技術に関する詳細を以下に示します。

グルタミン合成酵素遺伝子発現によるタンパク質発現系の特徴と利点

グルタミン合成酵素を用いた発現細胞株作製のワークフロー

グルタミン合成酵素を用いた発現細胞株作製サービスパッケージの詳細

ステップ	試験内容	納期	出荷物	価格
分子生物学試験	コドン最適化 遺伝子合成 クローニング トランスフェクショングレードのDNA調整	2~4週間	pUCに組込んだターゲット遺伝子 & ベクターマップ タンパク質産生に関する報告書 3個の優れた安定発現クローン 包括的最終報告書
安定発現細胞プールのスクリーニング	トランスフェクション 安定発現細胞プールのスクリーニング 安定発現細胞プールの特定 優れた細胞プール3個を選択	6~8週間
サブクローニング & 限界希釈	単一細胞クローン100~300個をスクリーニング 単一細胞クローンの特定	4週間
バッチ培養 or 流加培養	バッチ培養 or 流加培養から、産生プロファイルが優れた10~30クローンを選択	3~4週間
安定発現細胞株の評価	継代培養10回の安定発現試験において、産生プロファイルが優れた10~30クローンを選択 NEST-PCRによるマイコプラズマ検査	2週間
研究用細胞バンクの調製	出荷用に優れた3クローンを凍結処理	2週間
タンパク質 or rAb産生スケールアップ	タンパク質 or rAbの産生／精製のスケールアップ（要望に対応）	要望により異なる

安定発現細胞株作製サービスに関する詳細はこちらをご覧ください。

どのようなサービスをお探しですか？　以下の関連サービスを参考にして下さい。

• 抗体断片の産生サービスをお探しの場合：抗体断片産生（guaranteed antibody fragment production）のページをご覧ください。
• リード抗体医薬のHTPスクリーニング用精製rAb（～1mg）が必要な場合：HTP Gene to Antibodyをご覧ください。
• 高品質リコンビナント抗体を500mg（純度≧95%、低エンドトキシンレベル）が必要な場合：MamPower™ guaranteed recombinant antibody productionをご覧ください。
• 500mg超のリコンビナント抗体が必要な場合：large scale recombinant antibody productionをご覧ください。
• 高品質の哺乳動物タンパク質の発現サービスをお探しの場合：MamPower™ guaranteed protein expressionをご覧ください。
• タンパク質に関連するサービス：recombinant protein services main pageをご覧頂くか、弊社までご連絡下さい。
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